<ステップ２>　武道の動きを殺陣の動きに変える稽古、

武道の動きはそのままでは殺陣として成立しません、殺陣と武道では目的が違うからです。

武道は人を倒す事が目的ですが、殺陣は作品中で映えるように、より美しくカッコいい動きを追及することが目的です。そのために武道の動きを映像、舞台で映える動きに変える必要があります。ブルースリーやジャッキーチェンも映像で映える動きを研究し表現しています。

<ステップ３>　本物に見える為のテクニックの稽古、

本当に人を斬る事は出来ません。ですから本当に斬っているように見せるテクニックが映像、舞台とそれぞれあります。このテクニックも様々な状況で実践できるように稽古が必要です。

また、殺陣の約束事を覚える事も、殺陣を上手くなる為に必要です。

<ステップ４>　主役の動きの稽古、

あなたが演じたいのは主役ですか？斬られ役ですか？

主役と斬られ役では練習の内容が違います。主役の動きに特化した練習をします。

<1> 点と線、

１つ１つの技を点として考えると動きがバラバラでぎこちなくなります。

ポイントは技を線として考える事です。

✅これによってあなたの殺陣はスムーズに流れカッコ良くなります。

<2> 反応、reaction、

殺陣は覚えるまで数回リハーサルを行います。

完璧に頭に入るまでリハーサルをやることによって大きな問題が起こります。

それは殺陣の流れを知ることにより先行して動いてしまうという問題です、反応していないのです。

相手が斬ってきたから「見て受ける」というしっかりとした反応をすることが必要です。

✅これによってあなたの殺陣にリアリティー、緊迫感が出てきます。

<3> 動きの大きさ、

武道の動きは本来の目的が相手を倒す為なので最小限です。

大きく見栄えを気にして動くことありません。

しかし殺陣の目的は人を倒すことではありません、映像、舞台上でいかに綺麗に、カッコ良く、

そしてリアルに見えるかの追求です。

✅これによってあなたの殺陣は映像、舞台上で映える大きな斬り方、

動き方が出来るようになります。

<4> ムーブメントコントロール、movement control、

移動制御、運動制御、足さばきについてはどこの道場、殺陣教室でも厳しく言われます。

しかし基本の足さばきでは絶対に上手く動けません。

またそれにこだわっていては、カッコ良い殺陣はできません。

基本に忠実になればなるほどバタバタと何度も足を踏みかえる事になります。

必要最小限の足さばきを上半身、下半身のバランスを考えながら身体の動きを制御する事を学びます。

✅これによってあなたの殺陣はバタバタしなくなり、まるで地面を滑るように

スムーズに動けるようになります。

<５> スピードについての考え方、

<6>リズム、テンポ、

殺陣のメリハリを出すためには全体のリズム、テンポ、間、を考える必要があります。

殺陣師が指示をする事もありますがは基本的に自分で考えます。そのための基本的な考え方、感覚を学びます。

✅これによってあなたの殺陣は流れなくなり、ビシッと引き締まり殺陣全体の

空気に緊迫感が出ます。

<7>自己演出、self directed、

殺陣の手合わせの時、（手合わせとは立ち回りを覚える事を言う）ただ動きの順番や動作を覚えるのではなく、自己演出していきます。

メソッド１から７までの全てを考え、手合わせの時に自分で形を作っていきます。

その時に、相手役の人にタイミングや斬り方なども同時に指示を出していきます。
メゾット全体を使い自己演出する方法を学びます。